メジャーリーガー
吉田 正尚(よしだ まさたか)
1993年生まれ。福井県出身。敦賀気比高校から青山学院大学を経て、2015年にオリックス入団。2020・21年首位打者。2019年WBSC、2021年の国際大会、2023年のWBCで金メダルを獲得。2022年、米MLB ボストン・レッドソックス入団。140試合の出場で、打率.289の成績を残した。
株式会社 奥村組 代表取締役社長
奥村 太加典(おくむら たかのり)
1962年生まれ。奈良県香芝市出身。中央大学理工学部土木工学科を卒業。1986年に株式会社奥村組に入社し、2001年12月に39歳で代表取締役社長就任、現在に至る。2015から2018年まで大阪建設業協会会長、2020年より全国建設業協会会長。
対談の模様は動画でもご覧いただけます。
テレビCM放映中
総合建設会社
奥村組の奥村太加典社長と、同社のCMに出演したメジャーリーガー
吉田正尚選手との特別対談。
奥村組の信条である「堅実」「誠実」。吉田選手の「ひたむきさ」。互いに共鳴し合いながら、それぞれの取り組み、挑戦を語る。
努力するから信頼される
大事な場面を任せてもらえる
今日はCM出演時と同じ奥村組の作業服で登場していただきました。
野球もそうですけど、こうしたユニフォームに袖を通すと、やはり気合が入るというか、スイッチが切り替わります。
ちょっとうらやましいと思うほど似合っていますよ。奥村組は「堅実経営」「誠実施工」を信条としています。というのも、私どもが建設する建物、構造物は、数10年、或いは100年以上の長きにわたって使い続けられるものです。当然、しっかりとした品質のものをお納めするべく、誠実に施工に向き合わなければならないし、これらのメンテナンス等をし続けていくためには、会社そのものが堅実な経営により永続しなければならないからです。吉田選手は幼い頃から野球にひたむきに打ち込んでこられました。そのひたむきさは、まさに「堅実」「誠実」であり、当社のCMにぴったりだと思ったので、出演をお願いました。
野球においても「堅実」「誠実」であることが大切です。ひたむきに努力するからこそ、周囲から信頼される。ここぞという重要な場面を任せてもらえる。そうした関係性を築くためには、やはり堅実に、誠実に進んでいくことが絶対に必要だと思っています。
「堅実」「誠実」に物事に取り組むと仲間が増えますよね。仲間が増えることが、ひいては自分の実力を高めることになります。そういう点は、野球も企業経営も一緒だと思います。CM出演は初めてと聞きましたが、いかがでしたか?
今まで経験のないことなので、いつもとは違う緊張感がありました。
すごく自然体で演じてくれているなと感じました。「堅実」「誠実」をしっかりと体現してもらえたので、非常にうれしく思っています。
チャンスを逃さない
挑戦しないと前に進めない
日本では絶対的に信頼される存在になり、そして昨年、メジャーに挑戦されました。決断するまでに迷いはなかったですか。
もちろん不安もありました。しかし、迷ったときには後悔しない決断をすることを心がけてきました。小さい頃からの夢だったメジャー挑戦。このチャンスを逃したら、もう次はないと考え、最後は自分の「行きたい」という気持ちを大切にして決めました。
侍ジャパンのメンバーとして活躍され、WBCで見事、世界一。メジャーでも立派な成績を残され、手応えを感じたのではないですか?
手応えと言うより、上には上がいるなと。改めて厳しい世界だと実感しました。WBC参戦は、難しい決断でしたが、日の丸を背負って戦うことは誰にでもできることではないので、チャレンジしました。体力的にも精神的にも疲労は大きかったですが、優勝の喜びはその倍以上で、本当にいい経験ができました。チャレンジしてみないと得られないことって、たくさんありますよね。
私たちも土木、建築事業に加えて、新規事業にチャレンジしています。夏秋いちごの栽培、販売や水質浄化技術を活用したトラフグ、バナメイエビの陸上養殖。さらには、脱炭素社会の実現に向けて、北海道と福島県でバイオマス発電の営業運転もスタートさせています。
色々なことに挑戦されているのですね。やはり、現状維持じゃなく、前を向いてチャレンジする。一歩でも前進する。自分は野球ですが、どの世界でも一緒ですね。
"新戦力"吉田選手とともに
奥村組、建設業の魅力を発信
まず、1年間ケガなくやり切ることを毎年目標としています。去年は好不調の波が大きかったので、今年は安定性を追求したいと思っています。心技体のすべてがうまく噛み合ってこないと1年を通じていい成績は残せないので、去年の経験を踏まえていい準備をしたいです。チームとしても個人としても去年の数字を超えていかなければならないので、ひたむきに野球に打ち込みたいと思います。
建設業においては、人材不足が問題となっています。IT技術の活用などにより省力化や生産性の向上に取り組むとともに、優秀な人材を確保していかなければなりません。吉田選手という〝新戦力〞も加わりましたので、奥村組という会社、建設業という仕事の魅力を、どんどん打ち出して行きたいと考えています。そして吉田選手の野球に対する向き合い方、打ち込み方と同じように、建設という仕事に、ひたむきに取り組んでまいります。