奥村社長と福士さんの奥村組台湾プロジェクト紹介は動画でもご覧いただけます。
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ワコール女子陸上競技部アドバイザー
福士 加代子 氏
ふくし かよこ 1982年生まれ。
青森県北津軽郡板柳町出身。2004年アテネ五輪から16年リオデジャネイロ五輪まで、日本の女子陸上選手では初めてとなる五輪4大会連続出場を果たす。
22年間、日本女子長距離界の第一人者として活躍。22年1月、第一線を退く。
奥村組 代表取締役社長
奥村 太加典 氏
おくむら たかのり 1962年生まれ。
1986年奥村組入社。2001年、39歳で5代目社長に就任。
20年から24年6月まで全国建設業協会会長を務める。
健康のためにジョギングを始め、48歳でフルマラソンに初挑戦、52歳で3時間2分38秒の自己ベストを記録。
1月26日(日)に開催される「第44回大阪国際女子マラソン」(主催:日本陸上競技連盟、産経新聞社、サンケイスポーツ、関西テレビ放送、 協賛:奥村組)。
大会に協賛する総合建設会社 奥村組は、現在、台湾で積極的に事業を展開している。今大会では、その台湾から3人のランナーを招待し、
スポーツを通じた交流にも力を注ぐ。
ここでは、奥村太加典社長が大阪国際女子マラソン2度優勝の福士加代子氏に奥村組台湾プロジェクトの最前線を紹介するとともに、大会開催に向けた想いを語った。
台湾でトップクラス。
シールド工法の奥村組
奥村組は、半導体をはじめとしたハイテク産業が集積する台湾北西部の新竹科学園区において、シールド工法(シールドマシンとよばれる機械を使ってトンネルを掘り進める工法)による大規模なトンネル工事を進めている。その現場を福士さんが見学。
福士さん、台湾へようこそ。奥村組は、2001年に台湾支店を開設し、事業進出を果たしました。ちょうど私が社長に就任した時期。それだけに、とても思い入れがあるんです。 いろいろ苦労もありましたが、これまで地下鉄や電力用地下ケーブルトンネルの工事などを手掛け、台湾におけるシールド工法によるトンネル工事では、 日系を含む台湾の建設会社の中でトップクラスの実績を誇るまでになりました。技術力とともに、私たちが理念とする「誠実施工」が高く評価いただけた結果だと思います。 ここ新竹では、河川のつけかえや半導体製造に必要な水道管・汚水管敷設用のトンネルをシールド工法で築造中です。
建設現場を見学させてもらうのは初めて。ドキドキです。
この巨大な穴の底でトンネルを掘り進めています。この穴からトンネルの築造に必要なシールドマシンや材料などを降ろします。 底まで約40メートル。私たちもエレベーターで降りてみましょう。「地上の星」ならぬ「地底の星」が頑張っています。
地下40メートルで輝く
「地底の星」たち
2人は作業用のエレベーターで地下40メートルの“地底世界”へ。
奥村組が掘り進むトンネルが姿を現す。
着きました。下から地上を見上げたら、こんな感じです。
うわぁぁぁー、深~い。まさに地底って感じですね(笑)。
トンネル工事はここからスタートして、現在、約1キロ先まで掘り進んでいます。奥まで行ってみましょう。
うわぁ、トンネルの内側って、すごくきれいな円になっているんですね。
このトンネルは、新竹エリアにおける半導体製造に欠かせない重要なインフラです。彼らは人知れず台湾の産業、暮らしを下支えするために頑張っている「地底の星」なんですよ。
皆さん輝いていらっしゃいます。そして、とってもたくましいっ!
新オフィスを拠点に、さらなる飛躍を
最前線の現場から福士さんは、台湾の政治経済の中心地、台北駅前にある奥村組台湾支店の新オフィスヘ。
ちょうどお昼休み時間。深井亨支店長が出迎える。
お疲れさまでした。ここが2024年8月に移転・開設したばかりの新オフィスです。私が案内させていただきます。
えっ!?あれっ?皆さん、デスクでお昼寝中…。
台湾では、お昼ご飯を食べた後は、皆しっかりと寝るんです。もう幼稚園の頃からの習慣、文化です。お昼休みは11時半から12時半。12時からは電気も消します。 電話がかかってくることもないのですが、たまに電話が嗚ると、日本の本社から(笑)。せっかく気持ちよく寝ているのに、「誰なんだ…」という空気になりますね。
私は、この時間にかけたこと、ありませんよ(笑)。
それにしても、眺めもよくて素晴らしいオフィスですね。とても働きやすそうな感じがします。あっ、飛行機だ。
台北松山空港に着陸します。ここから空港までは都市鉄道のMRTで16分。立地も抜群。広さは以前の3倍になりました。
間仕切りがなくて、とっても開放的なのも素敵です。BGMはジャズ。あっちこっちに観葉植物が…。
私や担当役員の個室はありません。窓辺のバーカウンターから見える台北の夜景は最高ですよ。ここでおいしいお酒も…。 内装デザインは、ほとんどすべてを20代の台湾人と日本人職員の2人に任せて、私たちはほとんど口をはさまなかった結果ですね。
我々おっさんの古いセンスは排除!ということです(笑)。
このオフィスは営業活動の拠点であると同時に、施工現場を集中管理できる司令塔の役割も果たしています。オフィスの一面に設置した大型モニターには各現場のシールドマシンの掘進状況がリアルタイムで映し出されています。 施工管理はゼネコンにとって肝になる仕事。熟練した技術者がダブルチェック、トリプルチェック。決してミスを起こさない万全の体制です。
新オフィスを拠点に台湾における事業が、さらなる飛躍を遂げることを期待しています。
台湾社会の発展、そして、
女性活躍を応援する
新オフィスから見下ろす美しい台北の街。この人々の暮らし、産業、社会の営み全体を“見えないところ”で奥村組が下支えしている。
「気づいてもらえないかも知れませんが、皆さんの暮らしを支えていくことが私たちの使命」と奥村社長。
そして、「大阪国際女子マラソン」開催を見据え、女性活躍推進にも話が及ぶ。
奥村組では、性別にかかわらず社員一人一人が存分に能力を発揮できるように支援しています。誰もが生き生きと働ける職場づくり。 もちろん台湾でも実践しています。
先ほど、現場で働く女性たちから、「私たちが働くことを応援してくれている」「台湾人女性の社会進出の大きなチャンスになっている」といった声も聞かれました。 「大阪国際女子マラソン」の協賛も、そうした想いからなんですね。
そうですね。そして今回は、この女子マラソンの素晴らしさを台湾の皆さんに広く伝えたいと考え、台湾から3人のランナーを招待しました。 台湾スポーツの振興に微力ながら貢献できたらうれしいですね。
「地底の星」として台湾社会の発展、成長を“見えないところ”で下支えする。スポーツ振興にも注力する。頑張ってますね、奥村組!